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夏草の賦
- 2005/11/19(Sat) -
夏草の賦(司馬遼太郎) 文春文庫 \540(上下巻とも)


内容
(上)
英雄豪傑が各地に輩出し、互いに覇をきそいあった戦国の世、
四国土佐の片田舎に野望に燃えた若者がいた。その名は長曾我部元親。
わずか一郡の領主でしかなかった彼が、武力調略ないまぜて、
土佐一国を制するや、近隣諸国へなだれ込んだ。
四国を征服し、あわよくば京へ……が、そこでは織田信長が隆盛の時を迎えんとしていた。

(下)
もし、おれが僻地の土佐ではなく東海の地に生まれていたならば……長曾我部元親は嘆く。
強盛を誇った信長が斃れても、素早く跡を襲った豊臣秀吉によって、
営々と築きあげてきた四国に侵略の手が伸びてきた。
そして再び土佐一国に、押し込められようとしている―――。
土佐に興り、四国全土を席巻して中央を脅かした風雲児の生涯。


一度は四国を統一しながら、いまひとつ知名度が低い長宗我部元親(小説では「長曾我部」)。
この小説は、そんな彼の生涯を描いた歴史小説である。

自らを"臆病"と公言し、だからこそ事前に巡らせる周到な謀略。
長宗我部軍団の中核を成し、後に幕末維新志士の多くを輩出する
土佐郷士の元となった"一領具足"制度。
それらを駆使して四国の覇者へと上り詰めた彼の前途に待ち受けていたものは…。

一般的には半ば無名にも等しい人物かも知れないが、
しかしその面白さは他のメジャーな武将たちにも決して劣らない。
特に元親の許へ輿入れしてくる菜々という女性のじゃじゃ馬振りが、
物語をいっそう盛り上げてくれます(笑)
「四国? なんか地味そうじゃん」なんて言わずに、まずは是非ともご一読あれ。

個人的には大河ドラマでやって欲しい武将第1位なんだよなぁ。
俺、神奈川の人間なのに(ぁ
だからって別に後北条が嫌いって訳ではないよ。
念のため。
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織田軍団
- 2005/10/15(Sat) -
なんか更新滞ってましたね。ごめんなさい。
んで、前までは色んな歌詞からタイトルを引っ張ってきてたんたけど、
さすがに面倒くさくなってきたのでやめにしようと思います(ぁ

最近、「信長の家臣団」という中々面白い本を読んだ。
と言っても俺が買った訳じゃなくて、
多分親父が買ってきてテーブルの上に置いてあったのを
勝手にかっぱらって読んだ訳なんだが(ぁ

んで、どういう本かと言うと、
信長ではなくて、彼に仕えた家臣達をピックアップし、
組織とはどうあるべきか? その組織を率いるリーダーとはどうあるべきか?
そして次代を担う後継者の育成とは?
という問題に迫った内容となっている。

その内訳は、信長の嫡子・信忠に秀吉や前田利家と言った超メジャー級の武将から、
菅屋長頼などのあまり目立たない官吏タイプの人物、
果ては荒木村重や明智光秀の様に反旗を翻した者達まで様々だ。

特に俺が興味を惹かれたのは、織田家の監察役とも言うべきポストにあった
菅屋長頼に関する記述だった。
監察役という嫌われる部署が正常に機能するためには、
トップと監察役の強い信頼関係が不可欠であるのだと、
筆者の樋口氏は言う。
実際、前田利家と柴田勝家が雑談していた時に、
長頼に対する悪口で盛り上がった、なんて記録もあるらしい。
こうして見ると、戦国武将と言っても俺達と変わらない人間だったんだなと思えるねwwww

でもまぁ、確かに誰だってジロジロと監察されるのは嫌だからな。
俺だって真面目に働いていてもそんな風にされたら、
きっとあまりいい思いはしないに違いない。
そういう意味で、この仕事をやり遂げた長頼という人物は凄いと思うよ。
そして、勿論彼を信頼してバックアップした信長もな。

他にも、織田家譜代であり信長のお気に入りでもあった丹羽長秀は、
軍事・行政と様々な方面で手腕を発揮したが、
次第に他の家臣たちに追い抜かれていく。
それは何故かと言えば、確かに長秀は有能な人物ではあったが、
同時に器用貧乏な所もあったらしく、大きなグループを取りまとめるには向かないと判断されたらしい。
つまり、信長は例えお気に入りであったとしても、
組織に情を持ち込む様な人物ではなかった、という事だ。

うっかり、「お前俺と気が合うからこのポストな」なんてやられた日にはたまんないし、
つーかそんな事やってたら一気に組織の腐敗が進むよな。
気が置けない奴ではあるけど、この仕事には向かないからこっちの役職に…と言える事が重要なのだ。

まぁ、これ特に日本型組織に多いんだよね。
昔から日本って「和」を極端に重んじる風潮かあるしな。
「和をもって貴しとなせ」とかの方も言ってらっしゃるくらいだしね。
まぁそれ自体はよい事だし、誇るべき日本人の美徳でもあると思うんだけど、
あまり極端すぎると発展を妨げる弊害にしかならんわな。
要は中庸が大事って事さね。


これは、今も数々の省庁や企業で腐敗や業績の不振が続く現代において、
我々にどの様に組織を維持していくべきか、という問題を突きつけているように思う。

尾張から起こった新興企業"織田商事"が急成長する過程で、
その社長たる信長はどの様な戦略を打ち出し、
どの様な基準で適所に適材たる人物を配置していったのか。
それは現代に生きる我々にどんな教訓を残しているのか。

歴史ファンだけではなく、現代を生きる全ての人に勧めたい必読の書です。
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