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新銀行東京の経営破綻について思うこと
- 2008/03/12(Wed) -
今日はちょっと新聞のコラム風に書きますよ(挨拶

あまり知られていない事だが、
世界最大の戦艦として有名な「大和」「武蔵」には、実はもう1隻の姉妹艦が存在した。
「信濃」と命名されたその艦は、昭和17年のミッドウェー海戦で
日本が主力空母4隻を一挙に失うという惨敗を喫したことで急遽空母へと改造されるが、
昭和19年11月、最終艤装工事のため横須賀から呉へ回航中、
米潜水艦の雷撃を受けてあえない最期を遂げる。


「信濃」が沈没した原因は色々あるが、
最たるものは海軍上層部による度重なる無理な工期繰上げ要求だった。
突貫工事による省略化の影響は各所に存在し、
ねじ山が根元まで切られていないボルトや2cmも隙間の空く防水ハッチ、
更には12缶のうち8缶しか積まれなかったボイラーなど、
竣工したとは名ばかりの未完成状態と言っても過言ではなく、攻撃を受けた場合の沈没はほぼ確実であった。
「信濃」艦長に任命された阿部俊雄大佐は、
「俺に未完成の艦を受け取れというのか」と怒りに震えたとも伝えられている。
今回の新銀行東京の経営破綻問題は、不思議とその「信濃」沈没事件を彷彿とさせた。

大手銀行の貸し渋りに苦しむ中小銀行を救済するという名目で、
石原都知事の肝煎りで設立された新銀行東京だが、
開業時には既に景気は上向きを始め、大手銀行も中小企業への融資に力を入れ始めていたから、
最初からその前途には暗雲が立ち込めていた。
結果として、相手企業の返済能力を十分に審査せずに融資を乱発し、あれよあれよという間に経営難に陥った。
旧経営陣の責任が問われるのは当然だが、
設立主である石原知事をはじめ都の幹部が被害者然としているのはどうした事か。

当初から先行きが懸念された中でのスタートである。
都は銀行の経営に細心の注意を払っていたはずではないのか。
仮に杜撰な経営に気付かなければ、それこそ都の怠慢であり、いずれにせよ責任は免れない。

「信濃」沈没後の査問会議は、阿部艦長が艦と運命をともにしたのを良い事に、
沈没の原因は、艦長の艦の耐航性に関する過信と、
未熟な乗組員の拙劣な応急処置によるものと断定した。
そしてもし正しい処置が行われていれば艦の沈没は避けられたとし、
無理な工期繰上げを要求して未完成状態で引き渡した海軍上層部の責任が問われる事はなかったという。
無理な要求と杜撰な管理をしておいて何か問題が起きれば「それは運用した者の責任」と言い逃れをするのでは、被害を被った側は納得すまい。
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