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真実と虚構
- 2005/08/21(Sun) -
今、大河ドラマで義経をやっている。
俺は第1話だけ見たけどそれ以降見逃してしまっていたので、
何となく見る気がしなくなって以降見ていない。

まぁ、そんな個人的な事情はさておいて。

日本では、昔から「判官びいき」何て言われるように
義経人気は一向に衰えない。
平家討伐に多大な貢献をした義経の奇抜な戦術、
弁慶や佐藤兄弟の様な忠臣達、
そして頼朝との確執の末に自害に追い込まれる悲劇性。
こういった要素が多くの人達を魅了してやまないんだろうと思う。

とは言え、よく小説などで描かれるシーンの大半は
『義経記』での創作だと言われている。
静御前との悲恋はよく強調されるが、実際には義経には別に正妻がいたし、
よく美青年として描かれる義経も、
実際には背が低くて猫背というかなり壊滅的な(ぁ)容姿だった事も判っている。

にも関わらず、こういった事はオミットされて「悲劇の英雄・義経」は
多くの人々の心の中に息づいている。

何も義経に限らず、こういう事は実に多い。
俺が卒論で取り上げようとしている『太平記』だってそうだし、
視点を転ずれば『三国志演義』なんかもその典型。
諸葛亮孔明の天才的軍事手腕が飛びぬけて強調され、
ライバルの司馬懿仲達は常に裏をかかれている道化の様な人物として描かれているけど、
実際には孔明は戦略家というより政治家であり、
仲達も孔明に匹敵する人物であった様だ。

いわゆる歴史小説というのは事実に沿いながら随所に虚構を織り交ぜるという、
何とも変な手法で描かれていたりする。

それは作者の偏見とか、時代の目とか、まぁそういうのもあるんだろうけど、
多くの人達の「こうであって欲しかった!」という願望が
込められているんではかろうかと思う。

孔明と劉備は実際には『演義』みたいに親密な交わりはしていなかったとかいう説もある様だが、
やはり俺は劉備が三顧の礼の末に孔明を迎え、
また孔明もそれに深く恩義を感じて五丈原で死ぬまで蜀のために尽くした、
という『演義』のストーリーの方がいい。
また三国志といえば桃園の誓いだが、これも正史には全然記されてないし、
こんなものはなかった、というのが定説になっているけど、
やはり俺はそれに近いものはあったんだと信じたい。
そうでなきゃ、何よりロマンがないじゃないか。

義経にしても、俺は正直頼朝を冷酷な人物として嫌う風潮は好きではないけど、
それでもやはり義経には若くして死ぬ悲劇の英雄であってもらいたいと思う。

「いや、それは創作で実際には違うんだよ」と言うのも別に否定はしない。
実際、俺のやっている卒論だって似た様なもんだし。
しかしそれでも、「こうあって欲しい!」という人々の願望が込められた物語というのも、
やはりそれはそれで価値があると思うのだ。

事実に即してはいるが面白みに欠ける小説と、
虚構交じりだが読んでいて胸が熱くなる小説。

どうせなら、後者の方がいい。
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コメント
--
うちは卒論は「義経」について。
茶さん(略してスマヌ;)の言う通り、私たちの中に根付いている義経像というのは「義経記」の義経である。んでこれも茶さんの言うとおり「義経記」はほとんどが虚構だ。なら実際は?という声も上がると思う。でも実際に確かな資料が残ってないのだ。吾妻鏡・玉葉など、書物は残っているけれど、通史であり、義経の確かな証拠を記した部分はない・・・と思う。そりゃ合戦で義経はあーしたこーしたといったことは書かれてあると思うが、義経は鞍馬時代にこーしてあーして・・・といったこと、または奥州までの逃避行の道のり・・・義経の首についてのこと・・・など、確かなことは書かれてないのだ。故に想像が膨らむ。んで、こうであってほしい!という感情から虚構が生まれる。
私も、史実通りの確かな物語より、虚構は加わっているけれども物語としておもろいものの方がいいな♪
だから「平家物語」大好きサ★
実は平家も史実を基にした虚構作品なんよね。
2005/08/21 23:06  | URL | ミー #Ded2bQhw[ 編集] |  ▲ top

--
確かにミーさんの仰る通り、
空白部分が多いからこそ歴史って言うのは面白いんだと思う。
「こうだったんじゃないのか?」
「こうであってほしい」
そんな憶測や感情が歴史って言うものを構成していくんだろうね。
2005/08/27 11:57  | URL | 茶とかいう人 #-[ 編集] |  ▲ top


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