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これ以上、新幹線は必要なのか?
- 2006/03/20(Mon) -
たまたまTVタックルを見てたら九州新幹線の長崎ルートについてやっていたので、
今回は整備新幹線に対する私見を書きたいと思う。

まず、この長崎ルートは、佐賀県の鳥栖駅から分岐し、
有名な嬉野温泉を通り、諫早を経て長崎に到達するものだ。
諫早~長崎間は既存の在来線を活用するため、
長崎ルートは電車の車輪の幅を自在に変えられる「フリーゲージトレイン」で造るという事らしい。
現在、長崎本線には「特急かもめ号」が走っているが、
これを使うよりも長崎~博多間がこれまでより38分短縮され、建設費は3800億円との事。
38分の短縮に3800億円、つまり1分の短縮に100億円が投入される計画な訳だ。

「それだけ短縮されるなら、別に造ってもいいんじゃないの?」という声も聞こえてきそうだが、
実はもっと重要なのはその先。
東北新幹線の八戸延伸と長野新幹線開通に当たって、
並行して走っている在来線が第三セクター化され地元に委ねられた訳だが、
一番注目したいのはここだ。

地方の人ならよく知っていると思うが、
昨今はいわゆるモータリゼーションが進行し、
ちょっとした買物などに行くにも車を使うのがほとんどで、
都市部の様にちょっと出かけるのに電車やバスにはまず乗らない。
ローカル線の多くは、沿線のある程度の規模の都市間輸送で維持できているのが現状で、
地方に行くと普通列車よりも特急の方が本数が多いなんてケースによく遭遇するが、
これなんかその代表例。
しかし、新幹線が開通すると、かろうじてその路線を支えていた都市間需要が、
ほとんど新幹線に持っていかれてしまう訳だ。
そうなってしまえば、例え在来線を三セク化したところで、
高校生とかお年寄りくらいのローカル輸送しか見込めないのだから、
いずれどういう運命を辿るかは火を見るより明らかだ。

また、並行在来線を三セク化すると、青森の「青い森鉄道」と岩手の「いわて銀河鉄道」の様に、
県ごとに路線が区切られたりもする。
そうなると、当然乗り継ぎ運賃が発生するので、
同じ区間でも今までより料金が高くなったりする訳だ。
となれば、ますます鉄道離れが進行し、最終的には三セク自体が破綻して
最終的には「レールがない町」にもなりかねない。
番組内でジャーナリストの勝谷氏が
「高校生やお年寄りなどの交通弱者はどうなるのか」と言っていたが、
まさにその通りである。
地方は確かに車中心の社会ではあるが、世の中全ての人が車を運転できる訳ではない。
「こんなものはいらないというのは都会の者が机の上でやる議論だ」というのは
元建設大臣の江藤隆美の言だが、ハッキリ言ってしまえばそれこそ詭弁だ。
現在長崎本線をかろうじて支えているのは特急かもめ号だが、
仮に新幹線が開通すれば当然特急は廃止となり、
そうなってしまえば、例え長崎本線を三セク化して頑張ろうとしても、
破綻するのは時間の問題だ。
そうなれば、車に乗れないため電車を使っていた人達は、
今まで以上の不便を強いられる事となる。
果たしてどちらがより地域の実情を把握した意見だと言えるだろうか。
公共交通の価値が見直され始め、各自治体が循環バスなどを運行するなど努力している中で、
その公共交通を破壊するような政策を取るのは矛盾するにも程があるし、
そもそも頭が悪すぎる。

長野の「しなの鉄道」の様に、それなりに健闘している会社もあるにはあるが、
これは長野県自体が元々それなりの人口を持ち、
観光やビジネス面で巨大な人口を抱える首都圏との繋がりが強かった故の事例。
人口が県全体でも100万にも満たない佐賀県で、
そんな長野の様な例を期待すること自体が大きな間違いだ。

また、新幹線は駅の間隔が在来線よりも長いから、
新幹線の駅が出来ればいいが、そうでなければ地獄だ。
駅まで行こうにも都市部と違って公共交通が少ない地方の事、
当然マイカーを使わなければならず、
今後高齢化が進む中で、車に乗れないお年寄りなどはどうすればいいと言うのか。

もうひとつ大きな問題は、JR貨物に余計な負担を強いる事だ。
九州新幹線の部分開業に伴って発足した「肥薩おれんじ鉄道」は、
架線を維持する事が難しいとして、ディーゼル車両での運行が決まったが、
それではJR貨物が困るというので、毎年何百億もの金を肥薩おれんじ鉄道側に支払い、
なんとか架線を維持しているという。

地元の人は都会に行けて便利になるし、
観光客も来やすくなると思っているかも知れないが、
都会へ出るのが楽になるのなら若者がますます田舎から出て行くのがオチだ。

どうしても長崎~博多間の所要時間を短縮したいのであれば、
長崎本線を複線化したり曲線改良などを行ってスピードをアップさせるか、
あるいは山形や秋田の様にミニ新幹線を作って直通させる方式がベストだろう。
これならば在来線を三セク化する必要もないから地域の負担は少ないし、
当然事業費も大幅に減らすことが出来る。
費用対効果を考えれば、こちらの方が断然いいハズなのだが。
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